野口英世の名を悪用?する不審な団体(2)
Wikipediaの野口英世のページに外部リンクとして「米国野口英世財団」というサイトへのリンクが記載されていた。
「おお、こちらが本家かいな」と思って参照してみた。ページの中に「当方は、米国財団法人野口医学研究所とは一切関係ございませんのでご了承ください。」という記述を発見。
やはり本家の中の人は胡散臭い団体に迷惑してるんやなー、と思いながらサイトを見ていたが、どうもこちらも微妙に違和感があるのだ。
- 設立が2002年4月。こちらも野口英世の関係者(子孫とか友人関係とか縁者)が設立したものではなさそう。
- サイトのトップページに「米国法人 野口英世記念財団 in New York」と書かれている。in New Yorkって何よ。
- なぜか右クリックを禁止。(何のために?)
- というか、財団法人じゃないの?
- 英語名称の"Noguchi Hideyo Memorial Foundation"で検索しても活動実態が不明。
- 下部組織として「野口インターナショナルアシスタンス」という組織があり、「病気や飢饉で苦しんでいる子供たちを支援」しているらしいが、この組織名で検索しても活動実態が見えてこない。
- 「ヘルスデージャパン」の翻訳記事提供はまともな事業であるが、これは AJ Advisers LLC という会社が日本市場向け独占権を持っている事業。AJ Advisers LLC の CEO が野口英世記念財団の事業担当理事に就任していることから、この事業の紹介がサイトに掲載されているのかもしれないが、www.healthdayjapan.com のサイトには野口英世記念財団の名前は全く出ていないように見えるため、事業の実態にはあまり関係がなさそう。。
- 正会員として入会(1口3万円)すると認定書を贈呈されるらしい。でもその認定書って何の効力があるのかな。
- 関連会社として「野口ヘルスネット株式会社」というのがあるらしい。サイトのトップページには「まもなくメタボリックシンドロームを改善する健康機器の取扱を開始いたします。」などと書かれている。でもサイトはまだ開設準備中らしく、大半のページはサイト構築用のテンプレートのままで放置されている。
- 財団理事長のプロフィールを見ると、各種テレビ番組等でコメンテータとして活躍中であることが書かれているが、その内容と「米国野口英世財団」の看板がどうにもバランスが悪い。
結局はこちらも同じ穴のムジナなのか。きっと当事者はそうは思っていないだろうけど、傍から見れば大差ないデス。