pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

iPad3のSIMロックに関する考察とSIM下駄による解除の試みはSoftbank版iPad3にiPhone用のSIM下駄を履かせてみるにいろいろ書いてます。

はてなダイヤリー時代はカテゴリ分けが適当だったのですが、これはそのうち直します。


野口医学研究所 → 品質推奨認定事業 → 自然回帰水 → モンドセレクションで最高金賞ってどうよ?

野口医学研究所関係は、しばらく放置していたのだけど、たまたま見つけた件があるので、なんとなく書きます。

私が感じていることを先に書きますと、モンドセレクションという賞も、微妙な内容の商売を展開する業者に、いいように利用されているなあ、ということです。これは野口医学研究所の品質認定事業と直接関連するわけではありませんし、また。モンドセレクション自体がいいように利用されているという明白な事実があるわけでもなく、ただ、そのように感じる、というだけです。


まず、「野口医学研究所」の「品質推奨認定事業」で、登録商品として紹介されている「タイセイ株式会社」の「自然回帰水」が、モンドセレクションで、最高金賞なんだそうです。(Web上に記載されている内容を単に列挙しているだけですよ)

http://www.noguchi-net.com/
http://www.noguchi-net.com/cgi-bin/certificate/topics.cgi
http://www.kaikisui.co.jp/monde/index.html

で、タイセイ株式会社の社長は、野口医学研究所の理事に名を連ねています。(これもWebサイト上の内容を元に事実を書いているだけです。だからどうだ、ということではないです)
http://www.noguchi-net.com/gaiyou.html


また、モンドセレクションについて Wikipedia の記述をうのみにするわけにもいかんのだけど、「なお国際的にはほとんど無名である一方、日本国内で近年急激に知名度が上がったため審査対象品の5割が日本からの出品という状態にある。さらに、日本から出品した食品の8割が入賞している。」なんて書かれてます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/モンドセレクション

で、モンドセレクションの公式サイトによると、水の評価基準は次のとおりのようです。

評価課程:

ここの審査員は20の評価基準から構成されるテースティングシートを使用し、公平な立場より評価を行います。

最低8名の専門審査員にて審査員グループは構成され、モンドセレクションでの経験豊富な審査員が議長を努めます。

ここの審査員が提出する評価は集計の後平均値を算出します。その結果客観的な評価を期待できます。

テースティング評価はおもに官能的審査により応募商品を五感にて評価します。必要に応じて商品はラボへ送られガス細菌検査など化学分析を受けます。

http://www.monde-selection.com/jp/2.0_Product_Categories/2.2_Beers,_waters_and_soft_drinks/2.2.3_Tasting_Procedure/2.2.3_Tasting_Procedure_BS.asp

要は、密封容器に入った飲料水(水に対するカテゴリー分類は国によって違うでしょうから、あえてこう書きます。)として普通に評価しているだけで、「自然回帰水」ということは特に重要視されていないと思うんだけどなあ。

ま、水関係は、天羽優子先生(山形大学)の水商売ウォッチングの解説が科学的な見地から見たときに妥当な内容なので、シロートは下手なことを書かずに、「タイセイ株式会社に関する天羽先生のコメント」のページのURLを挙げておきます。コメントの内容は10年前のウェブサイトの内容に基づいていますが、現在でもそれほど大きな違いはないと思っていますし、私が「自然回帰水」に対して感じていることが科学的な見地から正しく記述されていると感じています。
http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/atom11archive/wwatch/cleanwater1/comment_cw1_02.html


なお、タイセイ株式会社では「2007年米国財団法人「野口医学研究所」と提携、アトピー性皮膚炎の方に回帰水の飲用や、お風呂でのご利用を頂き、臨床実験を行っております。」と、会社案内のページに書かれています。(どこでどんなふうに臨床実験やっていて、どのように効果が出ているのか、全然わからないけど)

しかし、アトピーについては、湿潤療法で有名な夏井先生の意見を私は支持します。夏井先生のサイトはボリュームがすごく、かつ内容も濃いので、どのURLを例示すればいいのか迷ってしまいますが、とりあえず3つほど挙げます。
http://www.wound-treatment.jp/next/essay/024.htm
http://www.wound-treatment.jp/next/wound351.htm
http://www.wound-treatment.jp/wound155.htm


たまたま、水で症状が改善されるケースもあるでしょうけれど、アトピーや、それに類似の皮膚疾患は、基本的には乾かさない、皮膚にダメージを与える可能性のある薬品を多用しない、皮脂を除去しすぎない、適度にワセリンで保湿(クリームNG)、が、基本の治療なのだと思います。

そういう意味じゃ、「自然回帰水」という、実態が良くわからないものを「品質推奨認定」している、「野口医学研究所」って、やっぱり私には胡散臭くみえてしまう。ああ、失礼、モンドセレクションで、飲料水としては普通に評価されていましたね。だから「実態がよくわからない」というのは言い過ぎです。ただし、モンドセレクションの評価はあくまで飲料水としての評価のはずだから、それ以上の効果をアピールするのは過大評価と思います。

だいたい「品質推奨認定」するなら、何をどのような基準で評価しているのか、その基準をちゃんと公表すべきです。私にとって、野口医学研究所の事業がウサン臭くみえてしまうのは、財団法人という看板を掲げながら、その基準が全然わからない認定が行われている点にあります。これが一般の私企業なら、べつに気にもしません。だってその認定を出すこと自体が利益を得るための事業ですし、その儲けに応じた税金を納税しているはずです。

でも財団法人は、一般の法人よりは税制面で何らかの優遇措置が認められているはずです。なのに、まっとうな内容とは思えない内容で事業を行っているからです。医学交流の類は非常に良い活動なのだと思います(私は医療関係者じゃないから、これについては正しく判断するモノサシがありません)。ですが、その活動の原資を稼ぐであろう事業(品質推奨認定)で推奨された商品がウサン臭いという現状は、決して良い状態ではないと思うのです。

公表できないなら、言い方は悪いかもしれないけど、お金を積めば「品質推奨認定」されるのでは、とも思えてしまいます。ただ、お金を積めば「品質推奨認定」される、ということが公表されていれば、それはそれで別に悪いことだとは思いませんよ。


たとえば、グッドデザイン賞、という賞があります。これは公募なので、自薦でOKです。審査費用を払えばどんな製品でも審査してもらえます。その中でだいたい3割くらいは、何らかの賞を受賞するみたいです(ウィキペディアの記述による内容)。もちろん応募するからにはデザインに自信のある商品ばかりなのでしょうが、3割というのは意外に多いなあ、というのが私の印象です。

なので、ある商品を作っている会社の方が名前を連ねる別法人の「品質推奨認定」に、その商品を審査費用を払って応募し、認定されたとしても、そのプロセス自体は別におかしいことじゃない。

でも、「品質推奨認定」の基準が不明瞭なら、「品質推奨認定」された商品はどうしても胡散臭いものにみえてしまいます。そして、その商品に対してランク付けをした賞(モンドセレクション)も、同様に胡散臭い気分です。モンドセレクション自体は審査費用で収益が上がればそれでよいし、所定の審査基準で審査しているだけですから、本来は胡散臭いと感じる部分とはなんの関係もないのでしょうけれど、でもなあ、って感じ。