pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

iPad3のSIMロックに関する考察とSIM下駄による解除の試みはSoftbank版iPad3にiPhone用のSIM下駄を履かせてみるにいろいろ書いてます。

ポストした内容のカテゴリー分けがちゃんと出来てないので、過去記事を探したい方はお手数ですが検索で探してみてください。


野口医学研究所の「森の洗い粉」にツッコミを入れてみる

野口医学研究所監修の洗髪剤で「森の洗い粉」というのがあります。
http://www.morinoaraiko.net/index.html

ツッコミを入れるまえに洗髪という行為についての持論を述べますと、私は湯シャン派です。だから「シャンプーという行為に、髪の毛の汚れや皮脂を落として香りづけをすること以上の効能を求めるのはあまり意味がない」と考えています。だからこの記事は特定の製品を単にdisることが目的ではなく、『医学的に効能があると思わせるような権威付けと、その価格の妥当性」にツッコミを入れているつもりです。

さて、この製品のサマリは……

  • 天然ハーブ100%。洗浄剤や界面活性剤、香料、保存料を含まない。
  • 一般女性が考案したものを改良して「Dr.野口方式」として商品化。
  • 3日に1度、森の洗い粉で洗髪。残りの2日は湯シャン。

ということらしいです。

「天然ハーブ100%。洗浄剤や界面活性剤、香料、保存料を含まない。」というのをどのように捉えるべきか。

最初のツッコミは「天然ハーブ100%。洗浄剤や界面活性剤、香料、保存料を含まない。」という部分。

私自身の結論から言えば「この製品は嗜好品だから、効くかどうかはともかく、値段が高くても勘弁してね」と理解すべきメッセージだと考えています。

そして髪の毛に何らかの悩みがある方なら、これくらいの金額は出してしまうのかも。


よくある誤解として「天然成分は体に良く、化学合成したものは体に悪い」というものがありますよね。化学肥料を使わない有機野菜は体によさそう、みたいな話。

でも、本当にそうでしょうか。

天然成分で体に悪いものはいくらでもあります。たとえば「毒」と言われる種類のシロモノ。天然成分だけども少量で体に害を与えます。フグ毒とトリカブトとか、ハチ毒とか、毒キノコとか。あるいはウルシみたいなのはかぶれたりしますね。ヘビ毒だって天然素材だけど、これもヤバいやつですね。

あるいは、毒ではないものでも、大量に摂取したら死に至るものだってたくさんあります。水だって飲み過ぎれば水中毒で死ぬ。

ほかにもアレルギー物質のように、アレルギー反応が人によって出たり出なかったりするようなものもあります。アレルギー物質でアナフィラキシーが出たら死にます。

これらに共通することは『許容範囲を超えて摂取すると何らかの影響が出る」ことです。許容範囲を超えていなければ影響は出ないけど、その許容範囲は成分によって異なります。

つまり、肝心なことは「天然素材だろうが、化学合成だろうが、許容量を超えたらアカン」ということです。


さて「天然ハーブ100%」みたいなセールストークを見たらどのように捉えればよいか。それは「この商品は嗜好品ですよ」というメッセージだと思えばよいわけですね。

嗜好品だから、そのセールストークに対して共感して価値を認める方だけに意味がある商品です。たとえば有機野菜なんてのは、これを一般庶民が毎度の食事に使うのは無理です。高すぎます。日用品としての妥当な金額感を超えた品物は基本的に嗜好品です。

そして「森の洗い粉」は10回分1万円という高額商品です。1回分1000円ですよ。用法によれば3日おきの利用ということなので1ヶ月分。1ヶ月で1万円を洗髪剤にかけるのは、これは日用品のレベルをあきらかに超過していますよね。やはりこれは嗜好品というのがピッタリです。

一般女性が考案したものを改良して「Dr.野口方式」として商品化、とはなにか。

簡単な開発ストーリーは以下のページにあります。
http://www.morinoaraiko.net/story.html

ストーリー自体は色んな意味で興味深いとして、それを改良した方式に「Dr.野口方式」と名付けるところが凄い。たびたび突っ込みますけど、その研究所は野口英世の親類とか縁者は絡んでないはずのに、そういうネーミングをつけるのはすごい度胸だと感じます。大切なことだから何回でも言いますけど、野口英世は細菌学者です。皮膚科医じゃないからヘアケアは専門領域外じゃね?

で、実際の開発ストーリーですけど、サマリしか出てないからツッコミを入れにくいのですけど、少なくとも一般女性が考案した時点ではダブルブラインドテストは行われておるまい。だから効果が出たのがプラシーボなのか、それとも別の要因なのか、という検証は足りないはず。

そこに対して「Dr.野口方式」への改良時にどのような形で効能の判定が行われたのか、非常に興味深いところではあります。


3日に1度、森の洗い粉で洗髪。残りの2日は湯シャン。の効果とは?

森の洗い粉は3日に一度、他の日は湯シャン、という話はここらへんにちょびっとだけ書いてあります。
http://www.morinoaraiko.net/shop.html

これだと、どちらかというと湯シャンによる効果のほうが高そうな気がしますけどね。。。

湯シャン自体はここ数年で認知度が上がってますけど、森の洗い粉の開発された時期には認知度は低かったことでしょう。そうすると湯シャンだけの効果はもしかすると比較されていないのではないでしょうか??

仮に、以下のような条件でダブルブラインドテストしたらどういう結果になるんだろうか、と考えます。

  • 従来の洗髪方法(シャンプー + リンス)
  • 森の洗い粉を3日に1度、他の日は湯シャン。
  • プラシーボで3日に1度、他の日は湯シャン。
  • 湯シャンだけ。

ヒト以外の生物はシャンプーなどしないわけですが、多くのケースではそのことで体毛に問題が出ることは無いはずです(ただし家畜や愛玩動物として改良された品種を除く)。そのように考えると、湯シャンだけを実施した場合と、森の洗い粉を用法通りに用いた場合の優位な差は出ないだろうと思うわけですね。