pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

はてなダイヤリー時代はカテゴリ分けが適当だったのですが、これはそのうち直します。


通勤時間帯でも混雑した電車を避けるための電車や乗車位置の選び方

たまにはITとは違うネタを。

最初に書いておきますが、通勤時間帯のピークの時間帯では、混雑を避けることは困難です。

だから誰でも実践可能な方法は、時間をずらしてピークの時間帯を避けるか、または混雑の少ない路線に住むことです。

しかしこれだけではあまりにも残念。そこで他に実行可能な方法を考えて、いろいろと試してみました。

ここでは大きく分けると3つの観点、乗る電車の選び方、乗る車両の選び方、乗る位置の選び方について書いています。そしていずれの方法も、皆が無意識のうちにする行動を避けることを意図しています。

なお、このネタは10年くらい前に書いたネタの焼き直しですので、どこかで似た話を読んだことがあるなー、と思ったら、それはこのブログの過去記事かもしれません。

なお、この記事の作成時点では筆者の土地勘は主に東京-神奈川方面に強いため、わりと東急線に関する記述の比率が多い点にご注意ください。


まずは乗る電車の選び方から。

電車の選び方

他社線との直通運転がない電車や途中駅止まりの電車を選ぶ

通勤経路が他社線の直通運転を利用せずに済むならば、直通運転しない電車を積極的に選んでみるとよいでしょう。

私鉄と地下鉄が直通の路線の場合は、直通運転の電車の方が乗り換え不要だから便利ですが、そういう直通運転の電車は基本的に混雑します。だから直通運転のない編成を選ぶと混雑が避けられる場合があります。

また途中駅止まりの電車も同じ理由で乗る方が減ります。 途中で乗り換えが必要になるなら、最初から乗り換え不要な編成を選びますよね。

途中駅で急行や特急の待ち合わせが入る電車を選ぶ

各駅停車が途中駅で後から来る急行や特急を待ち合わせる場合は、その途中駅で乗り換える方が出るので空く傾向があります。わりと積極的に試すべき方法です。

ただしコレは諸刃の剣でもあります。途中駅の急行や特急待ち合わせの時に遅延が出ていると、この方法は裏目に出ることがあります。途中駅から先の駅で各駅停車しか止まらない駅では、次のような方がホームで電車を待っています。

  • 急行や特急の後にくる各停を待つ方
  • 電車の駅到着が遅れることにより、本来ならばその電車に乗れないはずの方

つまりホームで待っている方は必然的に本来のダイヤよりも増えていて、電車の混雑度合いも高くなります。混雑した電車が苦手、という程度なら大した問題はないかもしれませんが、混雑した電車に乗れないような方は、電車の遅れやホームの混雑状況を観察しつつ、混雑度合いが自分の許容度を超えそうなら、すぐに降りるように準備しておくのがよいでしょう。このことは閉所恐怖症やパニック障害の発作持ちの方にはとても大切なことです。

自分の乗る駅の近くで始発となる電車に乗る

例えば、自分が乗る駅の上流側に車両基地がある場合は、その車両基地近くの駅が始発となる編成が組まれる場合があります。そういう電車は当然ながら空いていたり、あるいはすこし待てば座れたりしますので、積極的に狙うべきです。

また「上流側の始発駅を含む定期券を購入した上で上流側始発駅に戻って乗車」することを検討してもよいでしょう。有効な切符をもたずに折り返し乗車したら正規運賃に加えて割増運賃が請求されますが、その始発駅を区間に含む有効な定期券があれば不正乗車とはなりません。また、通勤定期券で会社に申請した区間を超えた区間で定期券を購入するのは単に自腹を切るかどうかの問題なので、その費用負担と折り返し乗車にかかる時間が問題にならないならば、やる意味はあります。

あるいは下流側の駅でピンポイント的に始発が編成されている場合は、通常の編成に比べて空いている可能性が高いため、あえて乗り換えて行く方法もあります。こういうのは各駅の時刻表をチェックしてみると見つけることができたりします。

来た電車が混んでいたら見送ってみる

これは実は基本中の基本。電車が混んでいると、そのことが原因で電車が遅延する可能性が高まり、途中で空くことは全く期待できなくなります。これについては以下の記事が参考になります。

http://blogs.itmedia.co.jp/daitaian/2007/09/post_6597.html
http://d.hatena.ne.jp/mohri/20070907/1189161180

例えば、各駅停車が2分間隔くらいで2本続けてくるような場合は、後からくる電車の方が空いているケースは多いです。大多数の方は混雑など気にせずにきた電車に乗りますが、その次の電車が来るまでの2分間にホームで待つ人数など大して増えることはありませんから、空いているのは当然とも言えます。

遅れている電車には乗らない

通勤時間帯ではダイヤより遅れている電車が遅れを取り戻せることはありません。その先の駅でも遅れたままです。そうすると、本来のダイヤに乗るはずだった方に加えて、ダイヤが遅れたことで次の電車に乗るはずだった方が遅れてきた電車に乗ることになります。大抵の場合は、自分が乗る予定だった電車よりも1本早い電車に乗れたらラッキーだと考えるでしょうし、来た電車にそのまま乗ります。これにより、遅れている電車の混雑は必然的に増すことになります。

そして混雑した電車は乗客の乗り降りにかかる時間が増えるため、遅れて来た電車は駅に止まるごとに混雑が高まり、遅れる傾向が出ます。

では、その次の電車が時間通りならば、次の電車の混雑具合はどうなるでしょうか?

一つ前の電車が時間よりも遅れていると、本来ならば「次の電車に乗っていたはずの方が、遅れてきた電車に乗れる」状況が起きています。つまり、次の電車に乗る人の数が減りますので、遅れて来た電車の次の電車は混雑していない可能性が高くなります。

乗り換えの時は乗り換える電車を1本見送ってみる

乗り換え駅では多くの方が乗り換え先のホームに移動し、乗り換え先ホームが混雑します。こういう時は、乗り換え先路線ですぐに来た電車に乗らずに1本見送ってみると、次の電車を待つ方が案外少なくて混雑が少ない場合があります。

ただしこの方法は、乗り換える路線の電車がそれなりに短い運行間隔で来ることが前提です。

ラッシュアワーの前、または後の時間帯に乗る

話の腰を折る内容で恐縮ですが、7時前とか9時以降の電車を選ぶことが可能ならば、そうしたほうがよいです。

会社勤めだと後ろに倒すことは難しいので、基本的には前倒しの方向で早起きしてみるとよいです。

ただし、この方法は東急田園都市線みたいに、朝7時台前半に渋谷に到着する電車ですらも激混みの路線では効果は薄いかもしれません。

乗り換えなしで行けるルートでも、あえて迂回してみる

例えば東急目黒線を使えば、南北線三田線に乗り換えなしで行けます。しかし、このルートは時間帯によっては東横線よりも混雑します。具体的に言うと朝の通勤時間帯の武蔵小山白金高輪間はコンスタントに混雑しているという印象があります。この原因としては以下のようなものが考えられます。

  • 目黒までの途中駅で他の路線に乗り換えるパターンが少ないので、大岡山をすぎると乗ってくる方ばかりになる。(東急東横線の場合は自由が丘や中目黒で降りる方ががいるので、混雑が本当に厳しいのは祐天寺ー中目黒間くらい)
  • 目黒でのJR乗り換えが渋谷に比べて便利
  • 南北線は六本木一丁目直結のオフィスビルができたことで需要が増えている
  • 目黒線南北線三田線は6両編成のため、東横線(各停8両、急行・特急10両)に比べてキャパシティが小さい

このような場合に東横線経由の迂回を試みると、少なくとも渋谷までは混雑せずに行ける可能性があります。ただしこのときにも単に来た電車に乗るのではなく、適切な工夫を行うことが前提ですし、その先の乗り換えも同様です。

そこまでの工夫をしてまで避けたい混雑なのかどうかはよく考えた上で迂回するか否かを考えるとよいでしょう。

私なら……そこまでの努力をしてでも混雑を避けたいですね。

あえて急行に乗ってみる

路線や時間帯によっては、各駅停車よりも急行の方が空いている場合があります。例えば途中駅での乗り換え路線が少ない場合など(良い例が思いつきませんが……)。

混雑の少ない路線に引っ越す

路線によって混雑具合は違うから、混雑具合が高くない路線に引っ越すことは案外大切かもしれません。混雑率の高い路線でアレコレ工夫するくらいなら、混雑率の低い路線を選ぶべきでしょう。200%近い乗車率の路線で頑張るのは、やるだけムダな努力です。

混雑率が高い路線や区間は以下のような形で情報が公開されていますので、こういうのが参考になります。
http://www.mlit.go.jp/common/001025446.pdf

この方法は不動産を購入していない場合や、引越し費用を捻出できるならば悪くない選択です。

どの乗車位置から乗るか

弱冷房車を選ぶ

これは主に夏季限定ですけど、弱冷房車は他の車両より空いている傾向があります。冷房に弱い方を除けば、夏場はみな涼しく車両に乗りたいと考えますから、その逆のパターンを選ぶことで混雑を避けるというアイデアです。

改札や階段などから遠い場所を選ぶ

改札や階段に近い場所は便利が、そういう場所は基本的に混雑しがちです。そういう場所を意図的に避けると案外混んでいないことがあります。 また始発駅と終着駅で改札の位置が真逆の場合は、終着駅の改札側を避けるように選びます。例えば京王井の頭線で吉祥寺や明大前から渋谷に向かう場合は渋谷寄りの車両を避けて吉祥寺寄りを選ぶほうが、混雑が少ないはずです。

自然な行動パターンでは行きづらい場所を選ぶ

銀座線渋谷駅に乗る場合を考えてみます。現在(2019年3月時点)の銀座線渋谷駅は改札が1箇所、後方寄りしかないので、どうしても5両目、6両目が混雑しがちです。ここでがんばって1〜2両目方向に行ってみると他の場所よりは混雑が少ないかもしれません。銀座線の場合は赤坂見附溜池山王では渋谷寄りの方が乗り換えの利便性が高いので、そういう意味でも浅草寄りの方が空く傾向があります。

乗り換え駅から乗る場合は、その駅で乗る方よりも降りる方が多い場所を選ぶ

これは単なる足し算引き算の話なので説明不要ですよね。

女性専用車の運用時間帯が終わった直後の女性専用車だった場所を選ぶ

女性専用車両はほかの車両に比べて空いている傾向が強いように思います。女性専用車両は編成の先頭または最後尾に配置される傾向がありますが、そういう場所は駅での乗り降りの利便性があまりよくないことがあるので、そもそも混雑しづらい場所だったりします。また一部の路線では特定の駅で女性専用車両の方が多く降りる場合があります。

そうすると路線によっては女性専用車の運用が終わった直後の場所に乗ると、とても空いていることがあります。

ただしこの方法は男女比率が極端に偏った車両に乗ることを意味しますので、それなりに度胸が必要な方法です。自分自身がこの方法を取るときは、女性専用車の運用が終わる時間帯であることを何回も確認した上で、できるだけ混雑率の低い場所を選びつつ、両手は必ず吊革をつかむようにして乗ります。

車両内のどこに乗るか

ドア付近を避けてみる

ドア付近は人の乗り降りが多いので自分の場所を確保しづらいです。だからドア付近を避けて内側に入った方が人の出入りが少なくてラクだったりします。

閉所恐怖症ではない方なら、車両の連結部をあえて選ぶという方法もあるかもしれませんね。

車いすスペースを避ける

車いすスペースは広々としていますが、そのために混雑しやすい印象があります。普段からこの場所を好んで利用している場合は、あえて違う場所を選んでみると混雑度合いが違うかもしれません。

席に座っている方の中で、途中駅で降りる方を覚えておく

これは実践してる方が案外多いかもしれません。混雑を避けるのとは違って、どちらかというとあまり混雑してない車両で、なるだけ座って行くための工夫。

通勤では、乗る電車の時刻、乗る場所を決めたら、よほどの事がない限りそれを変えないものです。

そうすると、電車で席に座っている方は概ね同じ時刻に同じようなあたりに座り、いつもの駅で降りていきます。だから、そういう方を覚えておいてその方の前に立っていれば、その方がいつも降りる駅からは座れる確率が上がります。

自分が乗る最寄駅から1〜3駅くらいでいつも降りる方を見つけられたら、とてもラッキーかもしれません。

ここまでは主に出社時の工夫という視点で書いています。ここからは帰宅時に取りうる工夫を書いてみます。

[参考] 帰宅時の電車で混雑を避ける

終電に乗らない

終電の混雑度合いは路線によって異なりますが、基本的には避けるべきです。混雑が生じても回避する手段がないので非常に辛い目に逢います。

例外的に終電を使ってよいケースは、最終電車がその路線の終点まで行かず、途中駅止まりとなるケースです。このようなケースでは途中駅より先に行きたい方はもっと早い電車を選んでいます。だから許容可能な程度の混雑で済む可能性が高くなります。

たとえば東急東横線の渋谷駅では、平日の24時台は以下のようなダイヤ編成です。

時刻 行き先 武蔵小杉 元住吉 菊名 横浜 元町・中華街
24:03 横浜 急行 ×
24:07 元町・中華街
24:13 武蔵小杉 × × × ×
24:19 横浜 ×
24:26 武蔵小杉 × × × ×
24:31 武蔵小杉 × × × ×
24:35 武蔵小杉 急行 × × × ×
24:37 菊名 × ×
24:42 武蔵小杉 × × × ×
24:47 元住吉 × × ×

このようなダイヤ編成となるのは元住吉に車両基地があり、そして車両基地への線路は武蔵小杉と元住吉の間にあるからです。だから車両基地に入る電車は基本的に武蔵小杉で運行をやめる必要があります。

よって、東急東横線の最終電車の直前は武蔵小杉止まりの編成が多くなります。武蔵小杉より先に行きたい場合はは基本的に24:19以前に乗車していますので、渋谷 - 武蔵小杉の間で降りたい方はわざわざ混雑している横浜行きや元町中華街行きに乗る必要は全くありません。

これとは真逆なのは東急田園都市線です。東急田園都市線では最終電車の鷺沼止まりを除き、基本的に長津田または中央林間まで行きます。終着駅である中央林間行きの最終電車は渋谷24:15発ですが、その後の電車も長津田までは行きます。だから渋谷から乗る場合はどの電車を選んでも基本的に混雑回避は難しくなります。こういう路線の場合はなるだけ終電を避けるべきと考えられます。

自分が使う沿線のイベント情報を知っておく

野球やサッカー、コンサートなどのイベント終了後は観客が一度に帰宅を始めるので周辺駅の電車が混雑します。勤務路線に競技場やイベントスペースがある場合は開催日時を把握しておくと混雑を回避できる可能性が高まります。

2つの路線が直通運転で接続する駅では、その駅からの始発電車が出発するホームを把握しておく

首都圏の、とある駅では2路線が直通運転でつながっていますが、こういう駅止まりの編成は路線Aの上り電車がそのまま下り始発電車となることがあります。こういう場合は本来ならば下り電車用のホームに入線して下り電車となるように運用されます。

しかしタイミングによっては「直通運転用の上りホームに入線し、そのまま下り始発電車となる」運用が行われることがあります。しかし多くの方は、下り電車は下りホームから出ると思い込んでいるため、せっかくの始発編成なのに乗客をあまり乗せずに出発してしまうケースがあります。自分が使う時間帯の電車にこういう運用があると非常にラッキーなので、注意深く観察してみてください。

さて、ここからは電車の乗り方ではなく、パニック障害の発作持ちである自分自身が、発作を引き起こさないための予防策として気をつけていること。

[参考] パニック発作を避けるための工夫

発作が出るパターンを分析する

パニック発作が出る時にはおそらくは複数の条件が揃っているはずです。その条件を把握していれば、その条件を外すことで発作を未然に防ぐことができます。

自分のケースでは、すぐにその場所から逃げることが難しい場合(急行や特急を使う場合)や身動きが取りづらい状況、閉塞感が強い状況、飛行機や新幹線では通路側以外の席では、発作が出る可能性が高いことが経験上わかっています。その条件を少しでも減らすようにすることで、発作を避けてます。

急行や特急にはできるだけ乗らない

急行や特急は便利ですけど、運悪く発作が出ると回復までに30分程度は時間をロスします。ならば最初からこういう電車を避けて発作を予防したほうが結果的にラクです。

新幹線や飛行機は通路側席を選ぶ。

5列席(ABC + DE)の新幹線指定席では自分の場合はC, D, E のいずれかを取るようにしています。A, B席は避けます。また混雑が激しい時期はグリーン車を選ぶこともあります。

飛行機の場合も概ね同じように予約しますが、LCCのように座席が極端に狭い場合は通路側席しか取りません。

着席せずつり革を確保してみる

乗車率が高い場合に席に座っていると、目の前につり革を掴む方がずらりと並ぶことになります。すると視界が遮られて閉塞感が強くなります。こうなるとパニック発作を誘引するかもしれず、できるだけ避けたいです。

しかし席前のつり革をつかんで窓の外を見ていれば視界は大きく開けていて閉塞感はさほどキツくありません。

だから、着席せずにあえてつり革を確保するほうが心理的な負担が減ります。

オススメは7人掛けシートのドア側から2人目あたりのつり革

この場所はいざというときに降りやすく、またドア付近の出入りの影響を受けにくく、外もよく見えます。これ以上奥に入ると電車が混雑してきたときに外に出づらくなるので、そのこと自体がパニック発作を誘引するおそれがあります。

まとめ

いろいろと書きましたけど、それぞれの内容は以下のことに注意しろ、という話に帰着すると思います。

  • 自分が使う路線について、混雑の傾向を把握する
  • 特に時間帯や駅ごとの傾向、車両ごとの傾向の違いが大事
  • 他の人とは違う行動を取ることで混雑を意図的に避ける
  • それでも混んだ電車が来たら見送ってみる