さまざまな元素の同位体がどのように崩壊するかを調べてみた
サイエンス系のネタは本当は大好きなのですけどブログではほとんど書いてませんでした。
さて、ちょいと理由があって、どんな元素がどのように崩壊するかの資料を探してみたくなりました。
そもそも元素というの原子核に陽子と中性子があるわけですが、中性子の数によって安定性が違う、というのは高校生の理科でも学ぶ範囲ですよね。安定性が悪い原子核はその安定度に応じて一定の確率で壊れていくわけです。壊れる時にはα粒子(ヘリウム4の原子核)やβ線(電子や陽電子)などを放出するということです。
そして安定的なものを安定同位体、不安定なものは放射性同位体と言われます。
さて、放射性同位体がどのように崩壊するか、という一覧の情報は Wikipedia には見当たらないのですが、いろいろ探してみると実はIAEAのサイトにこんな図表がありました。
Livechart - Table of Nuclides - Nuclear structure and decay data
この図表は縦向きが原子番号順、横向きには中性子数の違いによる同位体が配置されています。スクリーンショットはウラン235を選択した状態です。そしてその元素で起こりやすい崩壊の種類によって色分けされています。これをみると安定同位体より質量が重い場合はβ-崩壊になり、質量が軽い場合はβ+崩壊またはα崩壊が起こりやすいように見えます。
こういう可視化が見たかったので、私のニーズにはこれがピッタリ合っていました。