RADStudio/Delphi/C++Builder向けの仮想マシン容量を節約するためにNTFS圧縮してみる
今時の開発環境は仮想マシン上にセットアップすることが多い訳ですが、マルチプラットフォーム向けの開発環境では、RAD Studio/Delphi/C++BuilderでもXamarinでも、ディスク使用量が大きいことが悩ましいです。
たとえば、手元の環境でRAD Studio をフルフルにインストールした手元の環境では、ディスクをコレくらい消費します。
これはつらい。
そこで、NTFS圧縮をピンポイントで設定して、ディスクの空きを増やすことを試みてみます。
実施後の状態はこんな感じ。おお、なんと空き領域が20GB以上も増えました。
違いをもう少し掘り下げてみる。
何がどのように変わっているかというと……NTFS圧縮を適用する前はこんな状態。
NTFS圧縮をかけたらこんな状態。
つまり、Program Files の下と users/public/documents の下が随分減ったわけですね。
実際にやったこと
安直な方法は C: 全体にNTFS圧縮を適用することですが、これはやめました。
そしてこんな感じで圧縮してみました。なお、compact.exe /compactos:always は Windows10 で利用できるオプションです。
compact.exe /compactos:always compact.exe /C /S:"C:\Program Files (x86)\Embarcadero" /I compact.exe /C /S:"C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\Studio" /I compact.exe /C /S:"%HOMEPATH%\Documents\Embarcadero" /I
この設定によるリスクは?
一般論としてNTFS圧縮はデータベースのデータ保存領域には適用しないほうがよいです。データベースが壊れるという事例がググるといろいろ出てきます。
また、ビルドの速度は落ちるはずですが、厳密には検証していません。
ここらへんのリスクを自己責任として許容できるなら、試してみるのもよいかと。