pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

はてなダイヤリー時代はカテゴリ分けが適当だったのですが、これはそのうち直します。


Windows 10 2015 LTSB を Windows 10 2016 LTSB にインプレースアップグレードしてみる

Windows 10 には CB (Current Branch), CBB (Current Branch for Business), LTSB (Long Term Servicing Branch) の3つのブランチがあるわけですが、LTSB についてインターネット上で見かける情報は少なめです。

LTSB について、自分が把握しているのはこんなところ。

  • ある時点の機能アップデートがベースのパッケージングだが、バグ修正と脆弱性対応のパッチだけが提供される
  • 現時点では 2015 LTSB と 2016 LTSB がリリースされているが、今後は2年~3年毎のリリースとなるので、2017 LTSB はリリースされない
  • サポートはリリースから10年間
  • Windows10 の新機能を必要としない、基幹業務やミッションクリティカルな用途、あるいは組み込み機器向け
  • 通常の業務にこれを用いることは想定されていない
  • Windowsストアからのアプリのインストールには対応していない
  • Enterprise Edition 向けのオプションとして提供される
  • インストールメディアは専用のものが必要

さて、2015LTSB については手元に試験環境を作っていたのですが、2016 LTSB へのアップグレードはインプレースアップグレードが可能らしいので、実際に試してみることにします。

まず、インプレースアップグレード前の状態はこうです。 f:id:pslabo:20170527152024p:plain

インストール用のDVDメディアを装着して setup.exe を実行します。 f:id:pslabo:20170527152221p:plain

そうすると、LTSB ではないブランチのインプレースアップグレードと同様の流れでインストールが進みます。此処から先のスクリーンショット4枚くらいはコメント不要でしょうからスクリーンショットだけ。 f:id:pslabo:20170527152259p:plain

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インプレースアップグレードが終わった直後の状態はコレ。確かに 1607 に変わっているけれど、なんと、ライセンス認証が無効になっています。 f:id:pslabo:20170527152358p:plain

Windows10 CB, CBB の場合はバージョン1507のライセンスが最新の機能アップデートにも適用できますが、LTSB ではそういうわけにはいかないようです。ただしこれは MSDN 向けのプロダクトキーを用いての検証なので、本番運用時では話が違うかもしれません。

というわけで、LTSB はインプレースアップグレードできる、という話を検証してみました。

なお、LTSB は CB, CBB に比べると余計なものは一切インストールされないので、スタートメニューは実に清々しい状態です。

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