「ニューヨーク野口英世記念会」が主催する墓前祭に野口医学研究所は関わっていないのだろうか?
めずらしく2日続けて野口医学研究所ネタ。
ニューヨーク野口英世記念会が命日に墓前祭を行っているという話を見つけたので、すこし掘り下げてみる。
まずは Google で “野口英世 墓前祭” のキーワードで検索してみると、ニューヨーク野口英世記念会が主催する墓前祭が命日の5月21日に行われている件の記事が色々出てくる。 野口英世 墓前祭 - Google 検索
ニューヨーク野口英世記念会の名前は今回初めて耳にしたのでちょいと調べてみたが、残念ながら自組織のWebページを持っていないようで、一次情報はない。ただしその他のページを調べていくと、基本的には以下の2つを主な活動目標としているらしい。
(1) ニューヨーク在住の日系・日本人の手によって責任をもって野口英世の墓を守り、手入れを施し、博士の偉業と遺徳を長く後世に伝えてまいります。
(2)米国で医師を目指す青少年、特に日本人の若き研究者を応援し、彼らが将来、野口博士が歩んだ同じ日米の懸け橋となれるよう、その育成と支援に努めます。
ちゃんとしてるっぽい。そして (2) の目標のために、今後は奨学金制度を創設するらしい。
細かい話は以下のページを見るのが良さげ。
http://www.jamsnettokyo.org/info/2017/08/post-7.html
さて、ニューヨーク野口英世記念会の活動に野口医学研究所が何か関わっていないかなあと思いつつ調べてみるが、ざっと調べた限りでは全く関連が見当たらない。
野口医学研究所の新着情報ページはここにあるが、たとえば今年(2017年)の5月の情報はこんな内容だ。
- 2017/05/26 ビジネス交流会2017夏 開催のお知らせ
- 2017/05/15 【ご注意下さい!!】米国財団法人野口医学研究所のマークを付けた偽物が発見されました。
- 2017/05/01 新宿駅東口 パレットビルに ビル看板の掲出を開始しました
ふーむ、5月21日が命日ということを全く気にしてなさげ。アメリカにも事務局や拠点があるなら人を出すなりしても良さげだし、そのような活動を行っていたら当然アピールするはず。しかしめぼしい情報に行き着かないのなら、こういう活動はしていないと考えて良いのかもしれない。
じゃあ、本家本元の「公益財団法人 野口英世記念会」はどうかというと、ご覧のとおりです。
まあ、普通はこうだよねー。
ちなみに野口医学研究所が5月1日付で掲載の「看板出しました」のリリースはPDFで見れるわけだが、この情報はだれに知らせたくて出しているのか、よくわからない。看板の場所がわかったからといって、わざわざ見に行くのは関係者くらいのものだろう。
http://www.noguchi-inc.com/files/news/kanban20170509.pdf
そして看板の内容は、研究所の主要人物と納豆キナーゼその他のサプリメント推し。わかりやすいといえばわかりやすい。
ま、それぞれの組織はそれぞれの目的があって活動しているわけだから、野口医学研究所がこういう活動に関与していなかったとしても問題があるわけじゃないけれど、まあ、どうなんでしょうねえ。