macOS向けのセキュリティソフトのサポート対象OSバージョンがなんだかおかしい
対応OSバージョンの幅が広すぎるものがある
自分は ESET Cyber Security を使っているのですが、手元のマシンで再インストールするためにサイトを見ていたら、ESET製品のサポート対象バージョンが随分幅広いことに気づきました。最新盤の 6.5 では、macOS 10.7 Lion 〜 10.13 High Sierra までをサポートするそうです。
10.7 Lion は2011年にリリースされており、最終のセキュリティアップデートは2014年で打ち止めです。しかし2014年のアップデートは例外であり、現実的な話としてはmacOSはリリース後1年でアップデートが止まります。
そういう意味では10.7対応というのはユーザにとってありがたいとは言えず、むしろサポートされないOSに対してセキュリティソフトウェアが対応しているという無意味な安心感を与えかねない気がします。
そこで、他のセキュリティソフトウェアのサポートバージョンはどうなっているかと思い、リストアップしてみました。
セキュリティソフトウェアのmacOS対応状況一覧
kakaku.com で macOS 用製品として出てくるものをザックリとリストアップして調べました。
製品名 | 10.13 | 10.12 | 10.11 | 10.10 | 10.9 | 10.8 | 10.7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ESET Cyber Security Pro 6.5 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ウィルスバスター for Mac | ○ | ○ | ○ | ||||
ノートン アンチウィルス Mac | ○ | ○ | ○ | ||||
マカフィー リブセーフ | ○ | ○ | ○ | ||||
カスペルスキー インターネットせセキュリティ for Mac | ○ | ○ | ○ | ||||
ソースネクスト ZERO スーパーセキュリティ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ウェブルート セキュアエニウェア | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
こうしてみると、完全に2パターンに割れています。現行版を含めて直帰3バージョンをサポートする製品と、10.7Lion以降を対象にする製品です。
こんなに幅広いバージョンのサポートが本当に必要なのですかねえ。
例えば、macOS 10.13 に対応の機種は以下の通りです。 https://support.apple.com/kb/SP765?locale=ja_JP
- MacBook(Late 2009以降)
- MacBook Pro(Mid 2010以降)
- MacBook Air(Late 2010以降)
- Mac mini(Mid 2010以降)
- iMac(Late 2009以降)
- Mac Pro(Mid 2010以降)
大雑把にいうと2010年以降のハードウェアに対応しているわけですから、直近7〜8年以内のMacで10.13が利用できるわけです。
これよりも古い機種を今でも現役で使いますかねえ? というのが率直な疑問。