Windows 10 1803 にアップデートする前に行っておきたい前準備
Windows 10 1803 は RTM 候補のBuild 17133 が2018年4月初旬にリリースされたものの、ブルースクリーン問題(BSoD, Internal Preview の場合は BSoG) 等により一旦取り下げられ、2018年4月30日(US時間)に Build 17134 が改めてリリースされる見通しです。
実際のところ、Build 17133 の時点で自分のPCも BSoG が発生してインストールが完了しない問題が発生して大変困りました。最終的には復元ポイントに戻したのちに問題を引き起こしているソフトウェアを削除してアップデート完了したのですが、けっこう手間がかかりました。
そこで、Windows 10 1803 にアップデートする前に行っておきたい前準備を自分の体験したケースでメモっておきます。
- 復元ポイントを確実に残しておく
- 管理者権限を利用できるユーザアカウントでログインできることを確かめておく
- BitLocker を使っている場合は回復キーを確認しておく
- 特殊なソフトウェアやドライバをアンインストールする
復元ポイントを確実に残しておく
復元ポイントが残っていれば、何か問題があっても復元できるわけで、これが最も重要です。Windows 10 1803 にアップデートする前の状態の復元ポイントを必ず残しておきます。
仮想マシンの場合はスナップショットをとります。
管理者権限を利用できるユーザアカウントでログインできることを確かめておく
BSoD から回復させるためのトラブルシューティングでは、管理者権限による作業が必要な場合があります。管理者権限が使えるアカウントが不明だと、それらの作業が行えないので大変困ります。
特に、ドメインに参加しているPCの場合は、ローカルアカウントで管理者権限を持つアカウントがわかっていることが望ましいかもしれません。
BitLocker を使っている場合は回復キーを確認しておく
Windows 10 Professional 以上をお使いの場合は、BitLockerも設定していると思います。しかしトラブルシューティングの際には BitLocker で暗号化されたストレージを参照する際に回復キーが必要です。
回復キーが不明な場合はセーフモード等での起動ができず、詰みます。
特殊なソフトウェアやドライバをアンインストールする
自分のケースでハマったのはこのせい。
Windows や Mac の外部ディスプレイとして iPad を利用できるようにする DuetDisplay のドライバをインストールした状態で Windows 10 1803 にアップデートしたら BSoG になりました。
手元の環境は DuetDisplay はすでにアンインストールした上で 17134 へのアップデートも済んでいるため、これから 17134 にアップデートする場合の挙動は正直よくわかりません。
しかし、ベンダー側が Windows 10 1803 での検証や動作保証を行っていないドライバは問題を引き起こす場合があります。だからといって、すべてのドライバを削除するわけにもいかないので、回復可能な手段を用意した上でアップデートを実施し、ダメだった場合は元に戻せる状況を用意しておきましょう。