Windows10でスタートメニューからの検索が行えなくなったので暫定的に対処した
Windows10でスタートメニューからアプリを検索して実行、という操作を普段から常用していたのですが、今週に入って急にできなくなりました。
とりあえずの対処としてこちらの内容を実施したところ、解決したので記録として残しておきます。
実際に行った設定変更はこれ。
「HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Search」を開いて、「編集(E)>新規(N)>DWORD(32ビット値)」を選択して、「BingSearchEnabled」という名前の項目を追加して、値を「0」としました
近日中にMicrosoftから修正パッチが出ると思うので、そしたらこの設定を元に戻そう。
Electronについて調べてみる
Electronについて少し調べたので忘備録として残す
Electronとは?
HTML/CSS/JavaScriptで開発したWebアプリケーションをデスクトップアプリとしてパッケージングできるフレームワーク
どのようなプラットフォーム向けにビルドできるか?
Windows, macOS, Linux 向けにビルドできる
誰が提供しているか?
サポートライフサイクルは?
- メジャーバージョンごとのサポート期間は約10カ月
- 直近の3バージョンがサポートされる。
- 3か月ごとにメジャーバージョンがリリースされる
どのようなJavaScriptフレームワークに対応しているか?
- Angular, Reactなどの特定のフレームワークをサポートするというよりは、HTML5/JavaScriptのアプリケーションならなんでもよさげ。
- Ext JS で作ったアプリをElectronでデスクトップアプリ化する例がSenchaのブログで紹介されている
- ただし、それぞれのフレームワークがElectronでの利用を公式にサポートしているわけではなさそうだから、そこらへんを納得して使う感じだろうか。
どういう運用に向いているのだろうか?
- Electronのサポートライフサイクルが、それぞれのバージョンごとに10カ月程度なので、アジャイルでローリングリリースが前提のアプリならリリースタイミングごとに新しいバージョンを使えばよいと思う。
- Windows10 LTSCのように機能更新プログラムが提供されず、品質更新プログラムだけが提供される環境で、なおかつネットワーク接続が無い環境なら、動作確認できた時点のものを使い続けるのはありかもしれない。
モバイルPASMO定期券に対応予定の鉄道事業者
モバイルPASMOのサービスが2020年春からAndroid向けに始まるという話がホットトピックですが、ではPASMO協議会に加盟していてモバイルPASMO定期券に対応予定の事業者ってどれくらいあるのかなと思って調べてみました。
2020年3月までに変動するとは思うんですけど、現時点で対応予定が未定の事業者は案外あります。ただし現時点で対応予定の事業者はニーズが高い路線を提供している事業者なので、多くの通勤利用者にとって大きな問題はなさそうにみえます。
PASMO協議会加盟 | モバイルPASMO定期券対応事業者 |
---|---|
伊豆箱根鉄道 | 伊豆箱根鉄道 |
江ノ島電鉄 | ? |
小田急電鉄 | 小田急電鉄株式会社 |
関東鉄道 | ? |
京王電鉄 | 京王電鉄株式会社 |
京成電鉄 | 京成電鉄株式会社 |
京急電鉄 | 京浜急行電鉄株式会社 |
埼玉高速鉄道 | 埼玉高速鉄道株式会社 |
相模鉄道 | 相模鉄道株式会社 |
つくばエクスプレス | 首都圏新都市鉄道株式会社 |
湘南モノレール | ? |
新京成電鉄 | 新京成電鉄株式会社 |
西武鉄道 | 西武鉄道株式会社 |
多摩モノレール | ? |
千葉モノレール | 千葉都市モノレール株式会社 |
東急電鉄 | 東急電鉄株式会社 |
東京メトロ | 東京地下鉄株式会社 |
東京都交通局 | 東京都交通局 |
東武鉄道 | 東武鉄道株式会社 |
東葉高速鉄道 | ? |
箱根登山鉄道 | ? |
北総鉄道 | 北総鉄道株式会社 |
舞浜リゾートライン | ? |
ゆりかもめ | 株式会社ゆりかもめ |
横浜高速鉄道 | 横浜高速鉄道株式会社 |
横浜市交通局 | 横浜市交通局 |
横浜シーサイドライン | 株式会社横浜シーサイドライン |
Delphi 10.3.3でiOS13アプリのテーマをLight固定してビルドする
Delphi 10.3.3ではiOS13に対応し、テーマの動的な切り替えにも対応したのですが、テーマ切り替えに対応していないコンポーネントもあるようです。たとえばTRectangleみたいなコンポーネントはiOSのテーマ設定によらず色が変わりません。
だから画面のUI設計やコンポーネントの使い方次第では、ダークテーマ表示のときにイマイチのことがあります。そこで当面はライトテーマ固定でアプリをビルドしようと考えました。
ライトテーマ固定でビルドするには、プロジェクトオプションのバージョン情報でiOS 64ビット向けビルドを選択の上、UIUserInterfaceStyle という項目を追加し、値を light に設定します。
ライトテーマ固定にできない場合は次の点を確認すると良いと思います。
- Debug、Releaseごとに設定したかどうか?(iOS64ビット向けのすべての構成を選んで設定すると、ライトテーマ固定にできないっぽい)
- iOS64ビットを選択したつもりでmacOS 64ビット向けに設定していないか?
この設定、下記URLを参照しても意外にちゃんと出ていなかったりするので、試すのに思ったより時間をかけてしまいました。
https://cc.embarcadero.com/item/30899 https://community.idera.com/developer-tools/b/blog/posts/new-in-rad-studio-10-3-3-ios-13-and-macos-catalina-support-ja https://community.idera.com/developer-tools/b/blog/posts/addressing-ios-13-and-android-64-bit-with-rad-studio
IntraWebとDelphiの対応バージョンを調べる
IntraWebの各バージョンが対応するDelphiのバージョンを調べてみたら意外に手間取ったのでメモしておく。
Delphi / C++ Version | IntraWeb 15 | IntraWeb 14 | IntraWeb 12 | IntraWeb 11 |
---|---|---|---|---|
10.3 Rio | X | X | ||
10.2 Tokyo | X | X | ||
10.1 Berlin | X | X | ||
10 Seattle | X | X | ||
XE8 | X | X | ||
XE7 | X | X | X | |
XE6 | X | X | X | |
XE5 | X | X | X | |
XE5 | X | X | X | |
XE3 | X | X | X | |
XE2 | X | X | X | |
XE | X | X | X | X |
2011 | X | X | X | X |
2010 | X | X | X | X |
2009 | X | X | X | X |
2007 | X | |||
2006 | X | |||
7 | X |
この内容は下記2つのURLの情報をニコイチしています。
https://www.atozed.com/intraweb/buy/ https://www.atozed.com/intraweb/bundled/10-3-rio/
Raspberry Pi に OpenWrt 19.07.0 をインストールする
※OpenWRTの最新リリースは 2020年5月リリースの 19.07.3ですので、下記記事のURLは19.07.3のものに差し替えてご利用ください。
OpenWrt 19.07.0 がリリースされましたので、手持ちのRaspberry Piで早速試すことにします。 downloads.openwrt.org
イメージのダウンロード
ここからダウンロードできます。 新規インストールは factory, アップグレードや sysupgrade です。
18.04.x からのアップグレードは Luci の Web UI から行えます。既存の設定は保持されるはずですが、追加インストールしたopkgは手作業で別途追加インストールします。
新規インストールは次の手順で行います。
イメージを microSD に焼く
dd などで普通に焼いてください。
macOSの方は下記記事のスクリプトを使うと書き込み先デバイスの検出、ddの実行、ejectを自動で行ってくれます。
基本設定をバッチで流し込むためのファイルを作る
基本設定をバッチで流し込むためのファイルを作る
こんな設定をGUI操作なしに投入しようと思います
- 動作時のタイムゾーンは Asia/Tokyo
- 管理UI (ssh、Web) は LAN 側アクセスのみ許可
- WANはイーサネット、DHCPクライアント
- LANは無線LAN、固定IPアドレス 192.168.4.1
- LAN側ではDHCPサーバも有効化しておく
- 無線設定は日本向け、電波出力は10dBmに制限
- KRACKs対策設定を有効化
管理UIのパスワードはバッチ投入しないほうがよいだろうと思うので、これはインストール完了後にGUIから変更してください。
このような設定は、次の内容をスクリプトとして保存・実行することで投入できます。 initialconfig.sh のような名前で保存して OpenWRTの microSD に入れておきます。WiFi のSSIDやパスフレーズはご自身が使うものに変えてください。
#!/bin/sh -x uci set system.@system[0].zonename='Asia/Tokyo' uci set dropbear.@dropbear[0].Interface=lan uci set dhcp.lan.ra_management='1' uci set network.lan.ipaddr='192.168.4.1' uci set network.lan.ifname='wlan0' uci set network.wan=interface uci set network.wan.proto='dhcp' uci set network.wan.ifname='eth0' uci set wireless.radio0.disabled='1' uci set wireless.radio0.country='JP' uci set wireless.radio0.txpower='10' uci set wireless.default_radio0.encryption='psk2' uci set wireless.default_radio0.network='lan' uci set wireless.default_radio0.ssid='[設定するSSID名]' uci set wireless.default_radio0.key='[WPA-PSKのパスフレーズ]' uci set wireless.default_radio0.wpa_disable_eapol_key_retries='1' uci delete wireless.radio0.disabled='1'
パッケージの追加:最初から日本語UIで使いたい場合の追加パッケージをインストールする
OpenWrtのUIは英語で表示されますが、luci-i18n-base-ja をインストールすれば、最初から日本語UIで使えます。OpenWrtの起動後にLuCiのUIから追加インストールしても良いのですが、英語が得意ではない方は予め microSD にコピーしておきます。
http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/packages/arm_cortex-a7_neon-vfpv4/luci/luci-i18n-base-ja_git-20.008.69804-de34495-1_all.ipk
パッケージの追加:Pi, Pi2 向けのWiFi USBドングル向けドライバ
PI, Pi2 などでWiFi USBドングルを使う場合はインストール後にLuCiのUIで必要なドライバをインストールします。
BUFFALO WLI-UC-GNM2 の場合は次のパッケージをダウンロードしてインストールしておくと、最初から使えるようになります。
http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/packages/arm_cortex-a7_neon-vfpv4/base/usbutils_007-10_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/packages/arm_cortex-a7_neon-vfpv4/base/libusb-1.0-0_1.0.22-2_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/targets/brcm2708/bcm2709/kmods/4.14.162-1-2911c85b0fe34f5899879f41e832a894/kmod-rt2800-usb_4.14.162%2b4.19.85-1-1_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/targets/brcm2708/bcm2709/kmods/4.14.162-1-2911c85b0fe34f5899879f41e832a894/kmod-mac80211_4.14.162%2b4.19.85-1-1_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/targets/brcm2708/bcm2709/kmods/4.14.162-1-2911c85b0fe34f5899879f41e832a894/kmod-rt2x00-lib_4.14.162%2b4.19.85-1-1_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/targets/brcm2708/bcm2709/kmods/4.14.162-1-2911c85b0fe34f5899879f41e832a894/kmod-rt2x00-usb_4.14.162%2b4.19.85-1-1_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/targets/brcm2708/bcm2709/kmods/4.14.162-1-2911c85b0fe34f5899879f41e832a894/kmod-rt2800-lib_4.14.162%2b4.19.85-1-1_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk http://downloads.openwrt.org/releases/19.07.0/packages/arm_cortex-a7_neon-vfpv4/base/rt2800-usb-firmware_20190416-1_arm_cortex-a7_neon-vfpv4.ipk
パッケージの追加:Pi Zero向け(確認中)
焼いたmicroSDを装着してRaspberry Pi を起動し、パッケージインストールと初期設定の投入を行う
初期段階では NIC には LAN ケーブルを刺さずに作業します。(Pi Zero W は USB NIC だけ装着し、ケーブルは刺しません)。OpenWrt のデフォルトのIPアドレスは 192.168.1.1 が NIC に設定され、さらにDHCPも有効のため、既存のLANに接続して起動すると接続先ネットワークに影響が出るおそれがあります。
行う作業はこんな内容です。
- 起動したらシェルから
cd /boot/作業ディレクトリ
を実行 - パッケージをインストールする。
opkg install *.ipk
- 初期設定の投入
./initialconfig.sh
- 初期設定をコミット
uci commit
- 再起動
reboot
ここまでくれば、有線LAN側がDHCPクライアントに設定されたWiFiルータになっています。あとは管理UIのパスワード設定を行い、さらに必要なカスタマイズを加えていきます。
内容的には、過去バージョンのインストールと基本的に違いはありませんでした。