新しい創傷治療
夏井 睦先生が推進する、「閉鎖療法」という創傷治療に関するページです。
下記に述べることは正しいことだろうか? 正しい項目に○をつけて欲しい。
- 傷(裂傷,挫傷,縫合創,熱傷,褥瘡など・・・)は必ず消毒する。消毒しなければいけない。
- 傷は消毒しないと化膿する。傷が化膿しないように消毒している。
- 傷が化膿したので消毒する。
- 傷にはガーゼをあてる。
- 傷は濡らしてはいけない。縫った傷は濡らしてはいけない。
- 痂皮(カサブタ)は傷が治るときにできる。痂皮ができたら傷が治る。
従来の常識では全て○だと思いますが、夏井先生はこの全てが「誤り」であるとバッサリ切り捨てています。
正しい知識は次のようになる。
- 傷は消毒してはいけない。消毒は,傷の治癒を遅ら妨害しているだけの無意味で愚かな行為である。。
- 消毒しても傷の化膿は防げない。傷の化膿は別のメカニズムで起こっている。
- 化膿した傷を消毒しても,治療効果は全くなく無意味である。
- 傷(特に皮膚欠損創)にガーゼをあてるのは,創治癒を遅らせる行為である。
- 傷はどんどん洗ったほうが良い。傷の化膿の予防のためにも,治癒を促進させるためにも最も効果がある。縫合した傷も洗ってよい。
- 痂皮は傷が治らないときにできる。痂皮は創治癒がストップしているからできている。痂皮は創治癒の大敵である。
これらは、従来の常識では×とされるであろう行為だと思います。
最初は、なんだそりゃ、と思うのですがこのサイトを読み進んでいくと、確かにこのとおりかもしれない、と感じます。
しかし、このサイトはボリュームたっぷりなのと、医療従事者を前提としたページもあるためか、全部読むのは大変です。また、実際の創の写真もあるので苦手な方も多いと思います。
なので、とりあえずここを見ようというページでは閉鎖療法の実践について要点を絞って書かれていますので、まさにここから読んでみるのがよいかもしれません。