「薄毛は子孫にも迷惑」ですか
資生堂が発売する発毛促進剤のウェブサイトにて「薄毛レポート」というものが掲載されていたそうな。
その中に「薄毛は子孫にも迷惑」という内容の文章があったそうだが多数のクレームにより現在は掲載を中止している。しかしせっかくなのでいちおうツッコミを入れてみる。
まず「子孫にも迷惑」だからどうしろというのか。発毛促進剤は本人に対して効くだけであり、遺伝子レベルで体質改善するわけではなかろう。よって薄毛に遺伝が関係しているならば、どのような対処を行おうとも基本的には子孫への影響を排除することは困難だ。
もしも薄毛が食生活等の生活習慣によって発生しているならば、生活習慣の改善が先決である。この場合も発毛促進剤は子孫に対して何の影響もない。
よって「薄毛は子孫にも迷惑」という内容はまったく無意味であると言わざるを得ないだろう。
次に本件に関するおわびのしかたについてツッコんでみる。
資生堂のウェブサイト http://www.shiseido.co.jp/ に行くと、「アドノゲン『薄毛レポート』についてのお詫び」というバナーがページの右上に配置されているのが判る。しかしこのバナーに対してのハイパーリンクは javascript:openwin(0) という JavaScript を実行するように設定されているため、JavaScript をオフにしている方はこのお詫びを見ることができない。
さらにアデノゲンの商品紹介ページ http://www.shiseido.co.jp/adeno/ に行ってみると「このサイトはjavascriptを使用しています。javascriptを有効にして再度アクセスしてください。」という表示とともに「アデノゲン『薄毛レポート』についてのお詫び」というリンクが表示されるのだが、残念ながらこのリンクはやはり JavaScript である。
こういう設計はどうかと思うのだが...。
仕方がないのでいったん JavaScript を有効にしてお詫びの文章にアクセスしてみると、この文章はなんと gif 形式の画像である。テキストじゃなく画像という点になんだか違和感を感じる。これにはどのような意図が含まれているのか。というかそもそもこの程度の表示のために JavaScript を必須とする設計はやはりオカシイと思うな。