pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

はてなダイヤリー時代はカテゴリ分けが適当だったのですが、これはそのうち直します。


「米国財団法人でIRS501(c)の免税コードを持つ」ということの意味を調べてみるテスト

野口医学研究所関連の話を調べていると、良く出てくるフレーズの一つがこれ。

野口医学研究所は米国非営利団体であり、IRS 501(c)の特別免税コードを持つ公益財団法人です。

非営利団体というのはNPOのことだけど、IRS 501(c)とか特別免税コードってなんだろう? というわけで調べてみました。まずはIRS 501(c)とは何か。

まずはウィキペディアを見てみよう。
501(c)団体 - Wikipedia

最も一般的なタイプの免税非営利団体は、内国歳入法第501条C項3号に基づく団体(「501(c)(3)」と呼ばれる団体)である。

なるほど。とすると、野口医学研究所が言うところの501(c) は 501(c)3のことを指していると考えても良いのかもしれない。

さて、501(c)に関するWikipediaの英語のページも見てみよう。
501(c) organization - Wikipedia, the free encyclopedia

分量が多くて辛いけど External link を見ると、こんなページに行き着きます。
EO Select Check

このページの中に Excempt Organizations Search Check Tool というボタンがデーンと出てますので、ここから探してみることにしましょう。

クリックすると3つの検索が行えますが、ここでは "Are eligible to recieve tax-deducible charitiable contributions." を選びます。これは「寄付を行った場合に税控除が受けられる団体」を検索するオプションです。ここで Name に "Noguchi" と入寮して検索してみましょう。そうするとこんな
一覧が手に入ります。

Exempt Organizations Select Check

一番最初に出ているのが "Noguchi Medical Research Institute"、いわゆる野口医学研究所ですね。EIN というのは "Employer Indication Number" と言いますが、これは法人に対するソーシャルセキュリティナンバーです。米国で登記した法人ならどんな組織でも持っている番号。

さて、この一覧の中でよくわからないのが "Deducibility Status" ですね。少なくとも PC と PF の2つがあるようです。

これについて調べていたら、国立国会図書館にこんなのを見つけました。
http://www.ndl.go.jp/jp/diet/publication/refer/200409_644/064402.pdf

この文書も内容が濃いので読むのが辛いのですけど、どうやら、PC = パブリック・チャリティ、PF=パブリック・ファウンデーション、のようですね。

この文書から幾つかの内容をかいつまんで見ると……

  • 少なくとも2003年時点において 501(c) の対象となる団体は150万あり、その中で501(c)3 は94万である。
  • 501(c)3の90%はパブリック・チャリティである。

つまり、501(c)が適用される団体の大半は501(c)3のパブリック・チャリティである、と言えるのかもしれません。

さて、ここまでの内容に基づくと「野口医学研究所は 501(c)3 のパブリック・チャリティ」に相当する組織であろうと考えられます。「特別免税コード(ドヤァ)を持つ公益財団法人(ドヤァ)」という割には、案外、普通?


しかしそうすると、以前に見かけた「寄付に頼らない運営」という話との矛盾が出ます。寄付に頼らないなら 501(c )団体でなくても良いような気がする。

ちなみに、寄付に頼らない運営、という話は以下のページに出ておりました。
一般社団法人 野口医学研究所 - 医療健康相談、健康食品相談及び品質推奨、医薬品/医薬部外品/健康食品にかかる臨床試験

かと思うと、以下のページには「そもそも財団は基本的に寄付によって成り立っています。今後は広く寄付を集めるシステムを構築する必要があります。」と書いてある。どっちやねん!
http://www.noguchi-net.com/20th/20th_tsuruta.html