PalmwareでKeyringというソフトがありますが、複数のアカウントを管理する際に大変便利なソフトです。
で、このソフトのデータをWin32環境から参照できるソフトとして、次のようなものがあります。
前者のソフトは使い勝手はあまり良いとは言えないものの、日本語で入力したエントリも一応表示できます。後者のソフトはユーザインタフェースはまあまあですが、残念ながらアルファベットしか表示できません。このため前者のソフトを主に使っていたのですが、作者のサイトは閉鎖されてしまったのか、今はここから入手することができないようです。
そこでKeyRing Windows Conduitで日本語表示ができないものかと考えて、バイナリ(KeyRingWin.exe)をLinuxサーバに転送し、string コマンドで可読可能な文字を眺めていたら "MS Sans Serif" なる文字列が多数出現しているのを確認できました。
こういうときは常套手段としてフォント名をSystemやFixedSysなどに書き換えてみる、という方法を試すのですが、手元にバイナリエディタをが無かったのでこんなコマンドで手抜きしてみました。
sed 's/MS Sans Serif/FixedSys /g' KeyRingWin.exe > KeyRingWin.newこうして出力したファイルをWindows環境にコピーして実行してみると…起動するし、日本語を入力したエントリも正常に表示できてます。
かくして手元のKeyRing Windows Conduitは日本語表示対応となりました。
ちなみにこのソフトではエントリの編集もできるようですが、この機能が正常に利用できるかどうかは試していません。