OpenWrt 21.02 がリリースされています
2021/09/04 付けで最初のバージョン 21.02.0 がリリース
19.07 から 21.02 へのアップグレードは sysupgrade パッケージでサポートされるそうです。ただし 19.07 からのアップグレードを行うと LuCi に HTTP でアクセスすると HTTPS にリダイレクトされるようになるそうです(21.02 新規インストールでは自動リダイレクトされない)。HTTPS リダイレクトされるとブラウザで証明書の検証エラーが表示されることに注意が必要です。
リリースノートには次のハイライトが紹介されています。
- WPA3 support included by default
- TLS and HTTPS support included by default
- Initial DSA support
- Increased minimum hardware requirements: 8 MB flash, 64 MB RAM
- New network configuration syntax and board.json change
- New hardware targets
- Dropped hardware targets
- ASLR activated
- Kernel with container support
- SELinux support
- Core components update
WPA3 が標準サポートになったのはとてもありがたいです。WPA3 は 19.07 でも追加インストール可能できましたが、OpenWrt のマイナーアップデート作業(例えば 19.07.1 → 19.07.2 へのアップデート)では、自分が追加インストールしたパッケージは消えてしまうので、インストールしなおす必要がありました。
特に 19.07.5 や 19.07.6 のようにリリースが短期間で行われた場合には、マイナーアップデートを行うモチベーションが下がる(パッケージの追加と設定をやり直す必要がある)ので、こういう機能が標準で組み込まれるのはとてもありがたいです。モチベーションを下げないために ImageBuilder を用いてカスタムイメージを作り、自分が必要なパッケージが最初から含まれた状態にすることもできますが、そこまでするのもどうかという感じもあります。