pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

はてなダイヤリー時代はカテゴリ分けが適当だったのですが、これはそのうち直します。


改正道交法、賛成? 反対?

インプレス ケータイWatchけーたいお題部屋という記事から。

改正道交法反対派の意見に対してツッコんでみる。


●運転中に通話すること自体が危険なのに、ハンズフリーならOKにする意味がわからない。
携帯電話使用中の事故の中には、電話を落としてしまって拾おうとしたときに起きた事故もあります。でもハンズフリー機器を使って通話することで、そういう事故が発生する比率を減らすことはできます。

そして、運転中のハンズフリー通話が原因の事故がそれなりに多いならば、次の法改正でハンズフリー通話も規制されるかもしれない。それだけのことでしょう。


●携帯が禁止なら、運転中の喫煙も禁止するべき。同じように片手になるし。
これは単なる論点のすり替えですね。通話と喫煙は頭の回路の使い方が違うのだから。分けて議論すべきです。


●道に迷ったときに、電話でナビしてもらえなくなるから。「遅れそうです」などの連絡もできなくなってしまう。遅れそうなときにいちいち停めて電話なんてできないし。方向音痴にはいい迷惑。
遅れそうな時に連絡ができるのは携帯電話のメリットだけど、移動を開始する時点で遅れそうな時はその時点でかければいいし、渋滞にはまった場合ならそもそも動けないのだから、その時点でかければいい。
あるいは渋滞でもなく、出る時点で遅れそうだったワケでもないのに遅れそうな場合は、赤信号で止まったときにかければいい。そしてハンズフリー通話は規制されていないのだから、イヤホンマイクを使うとか、ハンズフリーキットを導入するなどすればいい。いずれにしても今回の法規制が問題となるようには思えませんが。


●携帯を使用するしないは個人の自由であり、法律で規制する性質のものではないと思う。最近は何でも法律で規制し、個人選択の自由が狭まっている気がする。
携帯電話を使う、使わないというのは確かに個人の自由かもしれん。でも車を運転する行為は個人の自由ではなく、その技能を有する者にのみ許可された行為。携帯電話で通話しながら運転を無難にこなせる人もいるかもしれないが、許可を出す水準をそういう人に合わせると、大多数の人は免許を取得できないことになってしまうだろう。
だから水準を下げるにはスキルの低い人に合わせることが必要だろう。


●片手でも運転がうまい人がいる。携帯電話もダメならカーラジオもカーテレビもカーナビもダメだ。
片手運転がうまいことと携帯電話の通話にはなんの関係もない。
カーテレビはそもそも停車中しか動作しないように設定されるべきものであり、論外。
カーラジオは単に聞き流すものだから、
通話のように聞いた内容を理解し、頭の中で考えた内容を元に喋るという作業とは比較にならない。カーナビもナビゲーションの音声案内が流れている間だけは頭を使うかもしれないが、ナビゲーションの画面を見たり操作を行ったりしない限りは、助手席の人が地図を見ながらナビゲーションするのと大差はない。


●携帯はダメで、トラックの無線は許されるなんて変だよ。
トランシーバを含む無線の場合は基本的に半2重なので、どちらか片方が喋り、もう片方は単にそれを聞くだけとなり、双方が同時に喋ることはできない。つまり無線の場合は喋るモードと聞くモードが完全に分離されているので、頭の切り替えができるる。しかし電話は双方が同時に喋り、聞く仕組みなので、そういう切り替えが存在しない。それが問題だと思われる。


●今回の改正は交通安全という名目で反則金増を狙った施策という感じがしますので。
高い反則金が結果として抑止効果をもつならそれはそれで良いのでは。

どちらとも言えない派に対して突っ込み。


●電話機の操作はダメなのに、カーナビの操作はイイの? 何か釈然としないモノを感じますね。
カーナビの普及率と携帯電話の普及率を考えれば、携帯電話のほうを先に規制すべきなのは当然。カーナビの普及率が上がれば当然規制対象として挙がってくることも考えられるでしょう。

ちなみに運転中にカーナビの画面を見ながら操作するのは注意義務違反の可能性が高いので、最近のカーナビは音声認識による操作をサポートしているわけですね。


●携帯電話に関しては賛成ですが、駐車違反の一部民営化や、高速道路でのバイクの二人乗りには反対です。
この方はバイクが嫌いなのでしょう。駐車違反の一部民営化については確かに微妙だけど、高速道路のバイクの二人乗りについて突っ込んでおくと、高速道路のほうがバイクにとっては基本的に安全です。バイクというのは停止したり速度を落としたりすると挙動の安定性が下がる乗り物です。特に二人乗りで低速走行するのはそれなりの技量が要求されますから、新規に自動二輪免許を取得した場合は一般道であっても一定期間は二人乗りをしてはいけないことになっています。
そして交差点は車速を落としたり一時停止して走行するわけですが、これはバイクにとって危険な要素の一つだったりします。しかし高速道路では一部を除き対向車は存在しないし交差点もなく、上り車線・下り車線ともに同じ方向に進むトラフィックのみが存在します。しかもそれなりの巡航速度で走行する限りは挙動が不安定になることもありません。

ただし高速道路でバイクが事故を起こしたら多分死ぬでしょうね。二人乗りという条件で見た場合に一般道と高速道路では高速道路のほうが事故の発生率は低いだろうけど、事故が起きたときに死亡する確立は高い。それだけのことです。


●法改正の前に、自動車や携帯電話メーカーなどの企業に指導があるべき。技術面で事故を減らせる工夫の余地があるのでは?
自動車メーカーは技術面で事故を減らすための研究を日々行っていますが?
携帯電話は初期の段階では自動車電話としてサービスされていたけど、現在では自動車との直接の関連は大きくない。どうやって事故を減らす工夫をしろと?
ドライブモードの搭載では不満ですか?

また、そういう工夫によって何らかの新しい技術が生まれたとしても、その技術を搭載していない古い自動車や携帯電話がすぐに無くなるわけじゃない。

だから、今すぐ何とかしたいという要求に対して技術面の工夫というのは全く筋違い。