地上デジタル放送のEPGを眺めていたら4/3の夜に検証番組の放送が予定されていたので、HDDレコーダで予約して観た。
とりあえず突っ込みを入れたい点は、ただ一つだけ。
「字幕入れろよ」と。
ここでいう字幕とは、バラエティ番組等で登場人物の一部の音声にあわせて視覚効果として表示するものではなく、放送信号に重畳されているもので聴覚障害者向けである。アナログ放送では垂直帰線区間に組み込まれていて専用のデコーダを必要とするが、デジタル放送ではMPEG2データの一部として送信されるため、デジタル放送対応機器なら普通に表示できるシロモノだ。
現在はゴールデンタイムのドラマのほぼすべてが字幕対応であり、NHK総合にいたっては全放送内容の8割程度が字幕対応となっている。実際、ここ2年くらいはデジタル放送を見るときはデフォルトで「字幕ON」にしているのだが、これが意外に便利と感じている。たとえばドラマを見るときに、字幕OFFの場合だと内容を理解するためにテレビの画面と音声に注意を向ける必要がある。しかし字幕ONだと字幕だけさらりと読み取ってしまえばよいので、あまり注意を向ける必要がない。
話が脱線したが、なぜ字幕を入れるべきか、ということだが、これはすなわち関西テレビが今回の一件を聴覚障害者には説明する必要がない、と宣言しているわけだ。
おそらく、発掘あるある大辞典は字幕対応の放送ではなかったのかもしれない。しかし、この一件について聴覚障害者であっても関心のある方は多いであろう。しかし今回の件を字幕対応としないことで、聴覚障害者が関西テレビの釈明を直接聞く(読む)機会は存在しないのだ。