東海道・山陽新幹線のネット予約でスマートEXとEX予約のどちらに入会すべきかを考える
東海道・山陽新幹線をネット予約する場合の基本的な選択肢はスマートEXまたはEX予約だと思いますが、どちらもオンライン予約できて、乗車直前まで予約変更可能という点は共通です。しかし細かい内容が違います。
比較 | スマートEX | EX予約 |
---|---|---|
年会費 | 不要 | 必要(1,100円) |
運賃 | 通常料金-200円 | EX予約会員向け価格 |
支払い | 任意のクレジットカード | 一部のクレジットカード |
乗車方法 | 任意の交通系ICカード | 乗車専用ICカード |
ポイントプログラム | なし | ポイントに応じてグリーン車が利用可能(プラスEX会員は対象外) |
年会費の有無と、運賃の差額分を考慮した場合に、利用頻度によってどちらを選ぶのが適当かを考えてみました。
どのサービスを選ぶべきか?
新幹線の年間乗車回数により、ちょうどよいサービスが違います。
年間乗車回数 | 選択すべきサービス | 理由 |
---|---|---|
東京-新大阪を往復6回以上利用 | EX予約 | ポイントプログラムでグリーン車に年1回乗車可能。年会費は指定のクレジットカード(年2,200円〜)+EX予約(年1,100円) |
3回〜11回 | EX予約(プラスEX会員) | 既存のクレジットカードでEX予約会員登録でき、おトクな料金で乗車可能、年会費1,100円 |
1〜2回 | スマートEX | 年当たりの新幹線利用回数が1回以下の場合は年会費不要のスマートEX一択 |
スマートEXとEX予約の金額や差額(閑散期)は次のとおり。すべて東京駅からの乗車です。
行先 | 普通車自由席 | 普通車指定席 | スマートEX | EX予約 | スマートEXとEX予約の差額 |
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名古屋 | 10,560 | 11,100 | 10,900 | 10,310 | 590 |
京都 | 13,320 | 13,970 | 13,770 | 13,070 | 700 |
新大阪 | 13,870 | 14,520 | 14,320 | 13,620 | 700 |
博多 | 22,220 | 23,190 | 22,990 | 21,720 | 1,270 |
東京-名古屋の場合で590円なので、往復利用するなら1080円の差額。年会費のかからないスマートEXのほうが費用的にメリットがあります。新大阪や京都の往復を年1回利用するならEX予約(プラスEX会員)に切り替えたほうがメリットがあります。ただしEX予約は入会申し込みを行ってから乗車専用ICカードを受け取って利用可能になるまでのタイムラグがあるので、ある程度余裕を持って申し込む必要があります。入会して明日の予約をとりたい、というような差し迫った用途の場合はスマートEXしか選択肢がありません。
東京-新大阪の往復利用が年6回を超えるようなら、ポイントプログラムでたまるポイントで少なくとも年1回はのぞみのグリーン車を普通車指定席の料金で利用できます。ただしポイントはJR東海や西日本、一部のビューカードでEX予約で乗車する場合のみ溜まります。EX予約(プラス EX会員)やスマートEXは対象外なので、利用頻度が高い方は対象のクレジットカードを作ってEX予約に申し込みましょう。ポイントの利用については、グリーンプログラムで予約可能な残席がある場合に可能です。繁忙期は対象の残席がないこともありますが、それを除けば利用できるケースが多いと思います。 expy.jp
ちなみに、東京駅-博多駅の区間を新幹線で移動する場合は、3往復半の利用でのぞみのグリーン車が普通車指定席料金で利用できるポイントが溜まります。この区間は飛行機を選ぶケースのほうが多いと思いますが、飛行機利用だと「羽田空港まで1時間、羽田空港で搭乗まで30分〜1時間、飛行機移動1時間30分、到着してから博多駅まで30分」という移動時間になりますので移動している感が強いと思います。細切れに分割された時間となるので、移動中に何かの作業をするとしたら、せいぜい、空港での搭乗まちと飛行機移動中くらいに限られます。しかし新幹線移動だと5時間というまとまった時間が取れるので、移動時間で浪費するというよりは、作業しながら移動という時間に当てられるので、案外ありです。