新幹線の特急券だけを買えるサービスを調べる
新幹線で東京ー新大阪間を移動するときに名古屋で途中下車したい場合、乗車券と特急券を分けて購入し、東京-新大阪の乗車券、東京-名古屋、名古屋-新大阪の特急券にすると割安になりますね。
たとえば、次のようにそれぞれの区間で特急券+乗車券を現金で購入すると18,380円かかります。
券種 | 区間 | 金額 |
---|---|---|
特急券+乗車券 | 東京-名古屋 | 11,500 |
特急券+乗車券 | 名古屋-新大阪 | 6,880 |
合計 | 18,380 |
しかし次のように購入すれば現金で17,500円で済むので、駅弁が買えるくらいの差額となります。個人旅行の場合は無視できない差額です。
券種 | 区間 | 金額 |
---|---|---|
特急券 | 東京-名古屋 | 5,120 |
特急券 | 名古屋-新大阪 | 3,470 |
乗車券 | 東京-新大阪 | 8,910 |
合計 | 17,500 |
みどりの窓口や駅の券売機ではこのように特急券と乗車券を分けて買うことができますが、インターネットサービスで購入する場合に、こういう買い方ができるサービスとできないサービスがありました。また購入時に利用できるクレジットカードやきっぷの受け取り方法にも制限があるようです。
そこで、JR東日本、東海、西日本、九州のサービスについて調べたものをメモとして残します。
予約サービス | 対象の新幹線 | 特急券の種類 | 購入条件 |
---|---|---|---|
エクスプレス予約 | 東海道・山陽 | e特急券 | JR東海、JR西日本発行のクレジットカード、または一部のビューカード |
エクスプレス予約(プラスEX) | 東海道・山陽 | e特急券 | 任意のクレジットカード |
スマートEX | 東海道・山陽 | e特急券 | 任意のクレジットカード |
えきねっと | 全国 | 特急券 | 任意のクレジットカード |
JR西日本 e5489 | 山陽・九州 | eきっぷ | J-WESTカード限定 |
JR西日本 e5489 | その他全国 | 特急券 | 任意のクレジットカード |
JR九州ネット予約 | 山陽・九州 | eきっぷ | JQカード限定 |
新幹線eチケットサービス | 北海道、東北、秋田、山形、上越、上越 | (特急券単体の販売なし) |
すべての新幹線をカバーしていてクレジットカードの制限がないのは、えきねっとだけのようです。ただしえきねっとは受け取り場所がJR東日本・北海道、北陸新幹線エリアに限られますので、他のエリアを出発点とする場合はチケットの受け取り方法が問題になります。発券後の予約変更はみどりの窓口に行く必要があります。
東海道・山陽新幹線に限るならエクスプレス予約またはスマートEXがベストの選択肢で、発券はJR東海またはJR西日本の券売機で行うことができ、発券前なら予約変更可能です。九州新幹線は2022年になればエクスプレス予約やスマートEXも利用可能になりますが、まだまだ先の話ですね、これは。
2020年から開始された「新幹線eチケットサービス」は乗車券と特急券がセットのため、特急券だけの購入はできませんが、かわりに「えきねっと」で買うことはできます。「新幹線eチケットサービス」の対象エリアはえきねっとのエリアと同じなので、大きな問題はなさそうです。
ちなみに、乗車券だけをインターネットサービスで購入する場合は、これもえきねっと一択かつPCページからの購入に限られます。しかし乗車券は事前予約の有無によらず券売機かみどりの窓口で発券することになるので、大きな問題にはならないでしょう。