OpenWRT 19.07はWPA3をサポートしているという話が下記の記事にあり、設定方法も丁寧に説明されていました。
これをベースに、自分の環境でもWPA3サポートを追加してみることにします。
インストールするパッケージ
標準のインストール構成ではWPA3を使用しないので、パッケージを一部変更する必要があります。 目的により、次のパッケージのいずれかをインストールします。
利用目的 | パッケージ |
---|---|
WPA3対応のAPにする | hostapd-openssl |
WPA3に接続するClientとして使う | wpa-supplicant-openssl |
AP/Clientの両方で利用する | wpad-openssl |
私の環境では AP/ Client の両方を試したいので、wpad-opensslをインストールすることにします。(Qiitaの元記事は802.11sのメッシュネットワークでWPA3を利用したいということで、wpad-mesh-openssl をインストールするケースを説明しています)
インストールにあたり、デフォルトの wpad-basic を削除する必要があるので、最終的に投入するコマンドは次のようになります。(Web UI から削除や追加を行ってもよいと思いますが、それは試していません)
opkg update opkg remove wpad-basic opkg install wpad-openssl
WiFi設定を変更する
WPA3のAPに必要なパッケージインストールが完了していると、暗号化設定でWPA3単体またはWPA2/WPA3-SAE Mixed Mode が選択できるようになります。
WPA3対応クライアントから接続する
macOS 10.15 Catalina は WPA3 に対応しているので、上記の設定を行うだけで WPA3 が利用できるようになります。OpenWRT側の設定が完了していたら、MacBookを一度WiFiをオフにして、再度オンにしてみます。
WiFiの接続が回復したら option キーを押しながらメニューバーのWiFiアイコンをクリックすると、WiFiの接続状態が確認でき、ここにWPA3パーソナルの表示が確認できます。
iOS13やiPadOS13もWPA3に対応しているのですが、端末側で暗号化方式を表示する機能がないのでWPA3で接続しているかどうかは確認できませんでした。