pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

はてなダイヤリー時代はカテゴリ分けが適当だったのですが、これはそのうち直します。


macOS のログインアカウント名を変更する

macOS を使い始めたのは 2019 年なので、使用するようになって 12 年目に突入しました。しかし現在の MacBook は、まだ 2 台目で、1 台目のときに作成したアカウントをそのまま引き継いでいます。しかし最初に macOS を設定したときのアカウント名はその場のノリで作成していたため、今後のことを考えた時に、アカウント名を変更したくなりました。

そこで変更方法を調べてみたのですが、macOS Yosemite 以降なら次の方法でアカウント名を変更できるようです。

support.apple.com

このページには、次のようにちょっと怖いことが書いてあるため、万が一に備えて事前のバックアップは必須です。

以下の操作を間違ってしまうとアカウントが破損し、ログインできなくなることがあるため、この先に進む前に、重要なデータをバックアップしておいてください。

しかしバックアップが作ってあれば、怖いことはありません。基本的な手順は「別の管理者アカウントを作成してから、ホームフォルダの名前を変更」し、「次にアカウントの名前を変更」して、最後に再起動するだけです。

しかし実際にやってみると、単にこれだけでは済まない部分があったので、ログとして残します。

ポイント1: ホームディレクトリを参照しているアプリは設定調整が必要

Google DriveDropBox の同期クライアントを使っている場合は、同期対象のフォルダのパスにホームフォルダ名を含むパスが用いられている場合があります。そうすると、ログインアカウントの変更に伴うホームフォルダ名の変更により、同期ができなくなる可能性があります。

Google Drive の場合は単に同期対象のフォルダを設定しなおすだけでよかったのですが、DropBox については同様の設定メニューを見つけることができませんでした。このため、当面の回避策として、フォルダ名を変更する前の古いフォルダ名の文字列でシンボリックリンクを作成し、新しいフォルダが参照できるようにしました。

また、VMware Fusion仮想マシンもフォルダのパスが変わったことの影響を受けたと思われる事象がありました。仮想マシンを一覧から選んで起動しようとしても起動せず、かわりに仮想マシン一覧に同じ名前のエントリが増える、という挙動です。これはおそらく前述のシンボリックリンクにより参照するフォルダが自動的に再マッピングされたことで発生したのだろうと推測しています。新たに追加されたエントリは正しいパスを指しており、古い方は変更前のパスを指していますので、これは古い方法を削除するだけで OK でした。

ポイント2: 最後の再起動を忘れてログインしてしまうと、Dock の設定などがアカウント作成直後の状態になってしまう

うっかりしていて、最後の再起動を行う前にログインしたところ、このような状態になりました。そこで慌てて再起動したところ、いろんな設定が初期値ではなく、アカウント名変更直前の設定に戻りました。

ポイント3: ウィジェットの設定が飛ぶ、かもしれない

今回の作業は macOS Big Sur アップデート済みのデバイスで実施したのですが、ウィジェットの設定がすべて飛んでしまい、しかもウィジェットを一切追加できない状態になりました。おそらく、ポイント2 の最後の再起動を実施しわすれたことが原因ではないかと思いますが、理由は定かではありません。

とりあえずこの状況を修復するために、Disk Utitilty で First Aid を実行したところ、ウィジェットを選んで追加できる状態に復元できました。ただし失われたウィジェットは復元できませんでした。

手元のマシンでやってみて気づいたことはこれくらいです。macOS で過去に作成したアカウント名が微妙だなあ、と感じている方は、変更に伴うリスクと変更するメリットをよく考えて実施を検討するのがよいのではと思います。