pslaboが試したことの記録

はてなダイヤリーからはてなブログに引っ越してきました

この日記は現在実行中の減量記録を含む個人的なメモとして始めましたが、最近はコンピュータやガジェット、ハック、セキュリティネタのほうがメインになっております。

はてなダイヤリー時代はカテゴリ分けが適当だったのですが、これはそのうち直します。


モンドセレクションに対して「食品のノーベル賞」というキーワードが添えられるようになったのはいつかを調べるテスト

ちょっと調べものをしていた時に「モンドセレクションは、世界食品オリンピック、食品のノーベル賞とも呼ばれ、世界的に権威ある食品品評会です。」という表記を見つけたので、知らんわー、と思いつつ気分転換を兼ねて、この表記がいつから用いられているのかをざっくり調べるテスト。

調査は基本的にGoogle検索で日付指定で行ってみました。

まず、"食品のノーベル賞" のキーワードで普通に探すと、僅か100件程度しかヒットしない。検索結果の件数表示には数万件の数字が出ることもあるようですが、検索結果のページを進めていくと10ページ目当りで結果が出なくなります。これって、一体、だれがそう呼んでいるのだ?

では、日付を区切って検索してみることにします。

2002年1月1日より前の期間では4件のページしかヒットしないので、このあたりから使われるようになった模様。

2002/1/1 - 2005/12/31 では5件

2006/1/1 - 2010/12/31 で46件

2011/1/1 - 2015/12/31 で33件

2016/1/1 - 2020/06/30 で25件

では、英語のページだともう少し何か情報があるのではと思い "Nobel Prize for Food" monde selection で探してみましたが、同様に件数が少ない

for を of に変えると、もっと少なくなるので省略。

他に情報はないかと思って Twitter のツイートを検索してみたけど、こちらもあまり情報がない感じ。

他の検索エンジンではどうかと思って bing で調べてみても、全然出てこない。

いやぁ、見事なまでに言ってない、言ってないよ、食品のノーベル賞。そのように言っているのは販売する側だけっぽい。

そういうわけで、少なくとも、こういう方法で調べる限り、食品のノーベル賞というキーワードが初めて用いられるようになったのはおそらく2001年頃と思われます。

そして一般にはほとんど広まっていないキーワードなので、このキーワードでモンドセレクションのことを連想できる方も少ないだろうと思います。しかし、モンドセレクションという名前自体は日本ではよく知られているので「食品のノーベル賞と呼ばれています」と書かれていたら、なんとなく信じてしまう人は多そうです。

この表現を見かけたら、ないわー、とツッコミ入れたい感じ。

そもそも、ノーベル賞に比喩するのが失礼すぎる。ノーベル賞はその分野の専門家や過去の受賞者に受賞候補を推薦してもらって、そこから候補者を絞る相対評価なのでそれぞれの分野での年度ごとの受賞者は当然限られます。しかしモンドセレクションは審査してほしい側が応募し、結果は絶対評価です。評価基準をクリアした商品は何点でも最高金賞を獲得てきます。全然違います。

とはいえ、モンドセレクションで何らかの賞を獲得するということは、一定の絶対評価をパスしているわけで、そのこと自体は正当に評価されるべきです。だからこそ「食品のノーベル賞」みたいな変な修飾キーワードを使用しないほうが良いのでは、と感じます。