MacBookでVirtualBox, Parallels, VMware上のWindow10のパフォーマンスを比較する
私用のMacBookで VIrtualBox + Windows 10 + VIsual Studio 2019 Community を使っていると、ParallelsやVMwareよりも仮想マシン環境の挙動が劣る気がするので、ざっくり測ってみることにしました
比較バージョン
ソフトウェア | バージョン |
---|---|
VirtualBox | 6.1.12 |
Parallels Desktop | 15.1.4 |
VMware Fusion | 11.5.6 |
Parallels については2020年8月時点でParallels 16 (macOS Big Sur対応) がリリースされていますが、macOS Catalina 10.15.x までの対応版で揃えるためにParallels 15を使用しています。
Windows10 は Version 2004 を使用しました。
物理マシンのスペック
MacBook Pro 13inch Retina 2013 Intel Core i5 2.6GHz Memory 8GB SSD 1TB(購入時の500GB構成から交換済み)
仮想マシンの環境設定
メモリ = 2GB CPU = 1プロセッサ 1コア ディスプレイ = フルスクリーン表示で 1440x900, 100%スケール(Retinaの解像度を使用しない)の構成となるように設定
VMware Tools などの仮想マシン向けドライバやツールをインストール。 VirtualBox については Extension をインストール済み。
パフォーマンス計測と比較
管理者権限で winsat.exe formal を実行し、結果を比較。
結果の画像化はこちらのサイトを利用。 webmarks.info
実行結果
結果を見ると、プロセッサとメモリ性能は大差がありません。
したがって全体的な使い勝手に影響を及ぼすのはグラフィックスとディスクI/Oです。これを比較してみましょう。
VirtualBox 6.1
一見、悪くないように見えるが、ディスク性能が他より劣ります。おそらくこのために仮想マシンで重めの作業(開発ツールを実行するなど)を行うと、全体的にもっさりする感じがあります。
Parallels Desktop 15
VirtualBox, VMware に比べてディスクI/Oの数値がよいので、使用時のストレスが少ないと思います。
VMware Fusion 11
グラフィックの数値が他にくらべて少し劣りますが、派手な描画を行わないかぎり、あまり気にならないと思われます。むしろ、ディスクI/OがParallelsより遅いことが使い勝手に影響が出そう。
結論
開発環境を実行する場合は VirtualBox ではディスクI/Oが力不足のように感じますので、Parallels or VMware Fusion を選んだほうがよいようです。
Parallels はAmazonでライセンスのダウンロード購入が可能ですね。macOS Big Sur 対応の Parallels 16 は2020/8/21から発売開始。 amzn.to amzn.to
VMware FusionはVMware社のオンラインストアから直接購入となるようです。ただし macOS Big Sur 対応版は未リリース。 www.vmware.com