MacBookのHDDを別のMacBookに付け替えてみる
MacBook 2009 Early をOS X 10.11 El Capitanでリカバリーしようと試みたところ、macOSの再インストール中に「"Essentials.pkg"からファイルを抽出中にエラーが起きました。」が発生し、リカバリーできない現象が発生しました。
このエラーが発生した場合の定番の修復方法は、純正のメモリに戻す、という方法らしいのですが、生憎、純正のメモリはすでに手元にありません。また、今回のMacBook 2009 Earlyはメモリスロットの片方でエラーが発生するためにメモリを1枚だけ挿した状態で運用しています。このため、仮に純正メモリが手元にあったとしても、この問題を解消できない可能性が残ります。しかし目的はMacOS の再インストールをしたいだけなので、その目的が達せられるなら手段は問いません。
そこで、代替の解決方法として「別のMacBookで OS X 10.11 El CapitanをインストールしたHDDを作成し、それをMacBook 2009 Earlyに装着する」という方法を取ることにしました。
このような方法を試行した事例はWeb上の記事ではあまり見かけないので、試行したときのログを残しておきます。
使用した機材の一覧
- MacBook 2009 Early
- MacBook Pro 2012 Mid
- サンワサプライ 62 in 1ドライバーセット TK-026
サンワサプライのドライバーセットは、トルクスのピットを含めていろいろ付属しているので、割と重宝しています。
作業手順
列挙すると次の通りです。あまり特殊な手順はありませんが、MacBookの2.5inch HDDにはトルクスねじが使われているので、トルクスドライバーは必須です。
- USBメモリに 10.11 El Capitan のインストーラをセットアップする
- MacBook 2009 Early のHDDを外して MacBook Pro 2012 Mid に装着する
- USBメモリからインストーラを起動し、HDDのフォーマットとOSの再インストールを実施する
- インストールが完了したHDDをMacBook 2009 Earlyに戻す
macOSのインストーラの入手方法はこちらにまとめていますが、実際に今回のような作業でインストールしたいバージョンのインストーラを入手します。 pslabo.hatenablog.com
ちなみに、この方法で10.15 CatalinaをインストールしたHDDを作成しても、MacBook 2009 Earlyはサポートされていないので利用できません。
USBメモリにインストーラを作成する方法はこちらの通り。ここに出ていないバージョンでも類似の方法でメディアにインストーラを作成できます。 support.apple.com
そもそも、ターゲットディスクモードでOSをインストールできないのか?
Macをターゲットディスクモードにすると、FireWireやThunderboldケーブルで他のMacから外付けストレージとして操作できますし、今回使用した2台のMacBookはFireWireポートを備えています。しかし手元にFireWireケーブルがないので今回は試していません。