nanaco や WAON の Apple Pay 対応時期について考察する
日本でのプリペイド式 IC カードの Apple Pay 対応は Suica / PASMO しか行われておらず、nanaco, WAON, Edy 利用者は引き続きプラスチックカードを持ち歩く必要がありましたが、nanaco, WAON について Apple Pay 対応予定であることが発表されました。
そこで nanaco, WAON の対応開始時期について考察してみることにします。これを考察する際の参考になるのは、PASMO や Suica の Apple Pay 対応時のスケジュール感です。
PASMO の場合はどういうスケジュールだったか?
PASMO の Apple Pay 対応については、2020年8月6日(木)にプレスリリースが出ています。そして2020年10月6日(火)に提供開始となりました。つまり、情報告知から 2 ヶ月後のサービス開始。
このときの動作要件は、iOS 14 をインストールした iPhone 8 以降、または Watch OS 7 をインストールした Apple Watch Series 3 以降でした。
https://www.pasmo.co.jp/pressrelease/pdf/apple_PressRelease_August6%2C2020.pdf
https://www.pasmo.co.jp/pressrelease/pdf/apple_PressRelease_October6_2020.pdf
Suica の場合はどうだったのか?
2016年9月8日(月)のプレスリリースにて iPhone 7 や Apple Watch Series 2 で利用可能となることが発表され、2016年10月25日(火)にリリースされたIOS 10.1から Suica が Apple Pay で利用可能となりました。
https://www.jreast.co.jp/press/2016/20160906.pdf
nanaco、WAON の場合はどうなるだろうか?
基本的に類似のパターンで利用できるようになると想定した場合は、2021年10月5日(火)、10月12日(火)、10月19日(火) あたりに正式サービスが開始されるものと見込まれます。
iOS15 や watchOS 8 がリリースされた後の日付になると見込まれるため、利用の前提として iOS 15 や watchOS 8 が必須となる可能性が高そうです。対応機種については何とも言い難い感じではありますが、あと 2 ヶ月待てば nanaco, WAON は iPhone や Apple Watch で利用可能となりそうです。
ちなみに、nanaco, WAON とも、プレスリリース文書のスクリーンショットを見ると時計の時刻が 9:41 であることが確認できます。
https://www.nanaco-net.jp/material/pdf/release/pdf/2021/20210810.pdf
https://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2021/08/210810R_1.pdf
この 9:41 という時刻は Apple が広告に用いるスクリーンショットの時刻としてお約束の表示となっている表示です。
https://www.google.com/search?q=9%3A41+Apple
Edy はどうなる?
現時点で Edy の Apple Pay 対応に関するリリースが出ていないということは、nanaco, WAON と同時期に Apple Pay で利用できるようになるのは期待できない感じがあります。